続いてはスピーキングです。一般的には日本人にとって、一番苦手なセクションとされていて、実際、初めてTOEFL ibt を受験された方の中には、無言のまま何も話せずにテストが終わってしまったという人も多いはず。
スピーキング編
シャイな日本人がもっとも苦手とするTOEFL ibt のスピーキングセクション。
スピーキングの問題は全部で6題。
- Independent Task: 身近なトピックに関して口頭で答える問題 (2問)
- Integrated Task: 短いリーディングとリスニングの後、その内容をまとめて答える問題 (2題)
- Integrated Task: リスニングの後、口頭で答える問題 (2題)
しかし、配点基準が思っているほど厳しくないというのが僕の感覚です。戦略的なことを言えば、TOEFLの各セクション15点づつ取れば60点に達します。それにリーディングとライティングはリスニングやスピーキングに比べて20点に達しやすいので、リスニングとスピーキングは10点づつで良いと考えれば、楽になりますよね。
僕も、はじめはリスニングが全く出来なかったですし、それまで英語を喋る機会なんて殆どなかったので、「えー」とか「あー」とか言いながら知っている単語をボソボソと答えたりするだけで5点ぐらいもらえたりしていました(笑)
3番から6番の問題はintegratedといって、リスニングやリーディングの含まれた複合問題となっているので難しいのですが、はじめの2問は問題が個人的な趣向に関するものだったり、「2つのうちどちらの方が良いか」と意見を問うものだったりするので、答えやすい問題となっています。
といっても、15秒で考えて45秒で答えるという独特な解答スタイルに最初は戸惑うので、しっかり練習をしておかなければなりません。しかし、ここをキッチリ抑えることができれば、3〜6問が散々な結果でも10点は確実。採点が甘いので、何か喋りさえすれば、部分点で15点いくこともしばしばあります。
勉強の進め方
リスニングのテキストをひと通り終わらせたら、というか、リーディングもリスニングのときも音読や復唱を繰り返してきたので、これまで全く英語に触れてこなかった人でも、ある程度英語独特のリズムみたいなものは体が覚えてきているはずです。
テキストは必要ありません。ネットでindependentの問題を探してください。例えばこちらのようなサイトを使って、問題を引っ張ってきてください。そして少し大きめの単語カードに問題文を書きます。おそらく答えはすぐに思い浮かばないと思うので、じっくり考えて自分の答えをカードの裏に書きます。そのカードを何枚も作りましょう。
答えに正解はありません。発音や論理性なども採点基準に含まれますが、大切なのはスラスラ答えられるかどうかです。無言の時間を作ってしまうのが一番ダメです。
そして全部覚えます。
ストップウォッチを使って、15秒で考えて45秒で答える癖をつけながら用意したカードを全部覚えます。
といっても、それだけ用意すれば、解答の理由に当たる部分は被っているものがたくさん出てくるはずです。というか出来るだけ同じ理由を使うようにしましょう。
例えば、
❝Who is your best friend? Describe this person and say why he/she is your best friend.❞
という問題では、その友達との思い出を述べることになりますが、
その思い出のエピソードを
❝What is your happiest childhood memory? Describe it and give reasons to explain why it is your happiest memory.❞
の問題で使い回すことが出来ます。
どんなことでも、理由というのは集約されてくるのです。自分の経験に基づいて、どんな理由やエピソードが使えるのか、カードを作成しながら考えるのが重要です。
僕はそのカードをシャッフルして、10枚だったら10分で全部答えられるかやってみる。20枚だったら20分で詰まることなくスピーキングできるか、みたいなチャレンジをしていました。
このテンプレートはライティングでも使えるので、全部暗唱できるようにしましょう。これらの覚えた理由は自分に関することなので、英語でコミュニケーションするときにも役立ちます。相手から意見を求められたら、大体これまでに作成した理由の中から引き出して使うことができるので、かなり自分の英語に自信がつきます。
「英語でコミュニケーション取れた!」と実感して、楽しむことが英語の醍醐味なのですから。
ネット英会話を活用しよう
最近、フィリピン人講師と安くスカイプを使って英会話ができるサービスがあります。
レアジョブ等を利用して、英語を使う機会を持ちましょう。6000円も払えば、毎日25分英語を使ってコミュニケーションを楽しむことが出来ます。
勉強の息抜きにもなりますし、何より自分が英語を使っている!という事実に酔いしれてください。
最後に
スピーキングをやると、いよいよ英語を本格的に学んでいるんだという実感が湧きますよね。
なかなか初めの方は上手く喋れなくてもどかしい思いをするかもしれませんが、自分の中にこれならスラスラ言えるというテンプレートがあれば、ネイティブを前にしても怖がらずに済みます。この頃には、もう簡単英会話なら出来るようになっています。
いよいよ最後はライティング編、もう少しがんばっていきましょう。
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